例年よりも数が多くなった6月のIPOですが、その中に地方上場銘柄が2銘柄あります。

・名証ネクストへの上場
QLSホールディングス(7075)のIPO新規上場情報

・札証本則市場への上場
GSI(5579)のIPO新規上場情報

いずれも6月上場ラッシュのど真ん中に同時上場で登場です。各銘柄を調べたところ、いずれも公募組に配慮したディスカウント設定になっていて、上場市場さえ違えば普通に評価されそうな雰囲気のスペックになっています。

しかしながら、やはり一番大きな影響を与えるのが上場市場ということになりますので、初値予想が非常に難解と感じました。結局、上場日に注目されず買い手がいないのなら、他の要素は関係なく需給で公募割れを起こしてしまうのがIPOです。株式市場は絶好調に見えますが、新興市場はそこまで賑わっていません。ただ、今年のIPOの地合い自体は良い状態ですので、この程度のスペックの地方上場銘柄ならなんとかプラススタートも!?という見通しです。

奇しくも2銘柄共に4点のC級評価とさせて頂きました。2銘柄一つセットでどちらかがプラス、どちらかがマイナスになっても運が良ければ儲かるような戦略で攻めたいですね。今年からは上場前にセカンダリー戦略も書かせて頂いていますが、特に地方市場は中長期も含めて考えると参加しやすいと思います。

中々、公募株が当たりにくくなっているIPOですので微妙銘柄も含めて戦略立てて参加しないと儲かりにくくなっています。腐ってもIPOの実力を発揮するのかお手並み拝見ですね。

【IPO結果一覧】上昇率、損益、その後の値動きなどチェックに(分析版)

過去の地方上場銘柄の初値戦績を見るには上記ページを利用ください。なお、名証ネクストは市場再編3件目になりますが、過去2件はいずれも公募割れ(しかし時間を掛けて株価上昇)、札証本則への上場は始めてになります(札証へのIPOは基本アンビシャス、アンビシャスで岡三証券主幹事銘柄の動向が参考になるかもしれません)。