BybitやDeepcoinなどの海外大手取引所に国内から送金する場合、大抵のユーザーは普及性と送金手数料の安さを考慮してXRP（リップル）に日本円を換金してから送金するのではないでしょうか。ビットコイン(BTC)であれば最低でも数千円を手数料として徴収されてしまうので、そのままBTCを送金手段にしている人は少ないと思います。
では、2024年の今でもなぜリップルはこんなにも送金手数料が安いのでしょうか。今回はその理由を検証してみました。
リップル（Ripple/XRP）の送金手数料が他の仮想通貨に比べて比較的安い理由は、リップルが特に国際送金を効率化することを目的として設計されているためです。リップルの基盤となる技術「RippleNet」は、銀行や金融機関間の送金を迅速かつ低コストで行うことができるように作られています。
リップルは、トランザクションあたりの手数料が非常に低く、約7円程度と言われています。これは、ビットコインなどの他の主要な仮想通貨と比較しても非常に安い金額です。リップルのネットワークは、高速で安価な取引を可能にすることで、特に国際送金市場での利用を目指しており、そのためには低い手数料が重要な要素となります。
また、リップルは送金スピードも早く、他の暗号資産と比較して送金手数料が安いことが、リップルを利用する上でのメリットの一つとされています。ただし、暗号資産の取引所によってはリップルの手数料が多少高くなることもあるため、取引をする際には注意が必要です。
リップル社は200以上の金融機関と提携しており、「RippleNet」を用いた送金が実用化されれば、XRPの価格も高騰する可能性があるとされています。このように、リップルは送金手数料の低さと送金スピードの速さを武器に、国際送金市場でのシェアを拡大しようとしています。
- 国際送金の効率化 – リップルは、従来の銀行を経由する国際送金よりも速く、手数料が安いため、国際送金手段としての利用が増えることが予想されます。
- 金融機関との提携拡大 – リップルはすでに200以上の金融機関と提携しており、今後もさらに多くの金融機関や企業との提携が進むことが期待されます。
- 中央銀行デジタル通貨（CBDC）への応用 – リップルは、中央銀行デジタル通貨の開発においても活用される可能性があります。例えば、ジョージア国立銀行がリップル社と提携してCBDCに関するプロジェクトを進めています。
- 不動産取引プラットフォームへの応用 – リップルブロックチェーンを利用した不動産仲介プラットフォーム「ProprHome」が立ち上がるなど、不動産取引における新しい形態の決済手段としての活用も見込まれています。
- 法的問題の解決後の価格上昇 – リップルはSECとの裁判において一部勝訴の判決を受け、その結果、リップルの価格が短期間で高騰しました。今後の法的問題の解決がリップルの価格にさらなる影響を与えることが予想されます。
これらの活用例は、リップルが今後も国際送金市場でのシェアを拡大し、さまざまな分野での利用が進むことを示しています。リップルの将来性には多くの期待が寄せられており、その動向から目が離せません。
