明日は雨風太陽(5616)の上場日です。いよいよ12月の過密上場を迎えますが、今年はそれほど上場が重なってないため明日は1社の上場です。ところが、IPOの地合い自体はあまり良い状況ではなく、現在は12月は3勝3敗という五分の状況です。注目銘柄ということで初値は大丈夫そうですが、後が続くか不透明ですね。

雨風太陽(5616)のIPO新規上場情報

上場日の参考情報

・気配更新
上限値段:2,402円 気配更新:更新値幅53円、更新時間10分
下限値段:783円 気配更新:通常の更新値幅・更新時間(3分)

・注文受付価格の範囲 :98円~1,560円

それでは初値予想です(公募価格:1,044円)
1,560円(公募比: +516円/+49.4%)
読者予想平均値:1,460円 | 中央値:1,347円 | 補正値:1,460円

主幹事の引受価格:960.48円

直前予想はBB前予想を据え置いて1,560円としました。ここ最近のIPOの弱さを考えると引き下げるか迷いましたが、吸収金額6億レベルの小型IPOということで地合いの影響を受けて需給が崩れにくいと見て据え置いています。明日の初値が1,500円よりも下で付くような状況なら、本格的にIPOに買いが入らない相場と見て、後に続くIPOに危険信号が灯る状況です。なお、大手予想も1,500円や1,566円(1.5倍)とロックアップ解除あたりを意識した内容となっています。

なお、この銘柄は公開価格が仮条件の上限超えとなった銘柄2つ目です(1つ目はブルーイノベーション)。ブルーイノベーションは初値はそこそこながら、公開価格が2割高になったからと言って初値も2割高とは行かないというのを証明したかのような状況ですので、公募組にとってはこの新ルール適用は嬉しいとは言いづらいというのが1つ目の結果を見ての考えになります。この後は微妙かもと思われるものまで上限超えの公開価格が続いています。一方で、公募割れも起きているのに下限側を逸脱した公開価格はまだ例がありません。

IPO新ルールによって、初値が公開価格から高騰しすぎるという例が減りそうなのは間違いなく、IPOプライマリー姿勢、セカンダリー姿勢ともにすこし態度を変えて取り組む必要もあるなと感じますね。IPOもちょっとづつルールが変わっていくのは仕方のないことで、私達は動きを見ながら対応していくしかないのでしょうね。

SMBC日興証券主幹事銘柄でですが、枚数が少ないので手に入れている人は少ないでしょう。セカンダリーの買いがどの程度入るのかは見ものかもしれません。

https://note.com/96fun

noteの黒澤アカウントではセカンダリー戦略に関しても書いています。工数がかかる点と、戦略が無料で多くの方に読まれることに違和感があるので有料になります。

あくまで一視点のセカンダリー戦略なので読み物的な感じで見て欲しいと思っています。初値予想よりもさらにセカンダリーは時間軸のずれなどもありますので予想するのは難しく、長くIPOを見てきた人の戦略をみてご自身でイメージしてもらうことを意図しています。

2023年から始めましたが、今のところ当たりも外れもしながら、読んでおいて損はしてない状況だと自負はしています。ただ、毎回書いていて需要なども考えると疲れ気味ですので提供の仕方は考えないとと思っています。12月の提供は悩んでいますが、それほど上場ラッシュにならないことからとりあえず毎日1記事作るぐらいでは継続するかもしれません。

皆さんのお役に立てればと思っていますので、引き続きよろしくお願いいたします。

黒澤が保有している全証券会社の特徴と感想を随時更新

IPOでプライマリーもセカンダリーも楽しめるようになれば、市場も活性して良い循環になればと思いますので、当面頑張って更新したいと思います。