明日は2社同時上場予定となります。直近のIPO3銘柄連続で公募割れ、12月IPOはこれまで11銘柄が上場して6銘柄が公募割れということで、半数以上が初値公募割れの状態です。IPOってこういうものでしたっけ?というぐらい地合いが悪いですが、残り4銘柄微妙銘柄ばかりですが頑張って欲しいですね。

それでは、明日上場の直前予想です。


まずは、早稲田学習研究会(5869)から。

早稲田学習研究会(5869)のIPO新規上場情報

上場日の参考情報

・気配更新
上限値段:2,231円 気配更新:更新値幅49円、更新時間10分
下限値段:728円 気配更新:通常の更新値幅・更新時間(3分)

・注文受付価格の範囲 :243円~3,880円

それでは初値予想です(公募価格:970円)

1,000円(公募比: +30円/+3.1%)
読者予想平均値:1,033円 | 中央値:1,000円 | 補正値:1,033円

主幹事の引受価格:892.40円

直前予想はBB前予想を据え置いて1,000円とします。公募割れの懸念材料としては学習塾の上場にしては吸収金額40億弱という規模感の大きさになりますね。一方で既上場の学習塾系の類似銘柄比較ではかなり割安な価格設定です。IPO株というよりかはバリュー株として評価されるかになりそうです。あまり初値は期待できない銘柄なので公開価格付近が精一杯でしょう。

主幹事野村證券ですので、そこは安心材料の一つですね。後は配当性向が50%以上を目安と高い点、24年3月期予定配当が52.8円ですので、1,000円の株価でみても配当利回り5%超えになります。中長期で持つにはかなり適した株と言えそうです。一方でロックアップが明けてくれば、いつでも創業者側の売出がちょくちょく出てきそうな銘柄でもありますね。まぁ、1枚あたり1万円ぐらいお世話になれば万々歳ですし、何かしら株主優待出して株価対策もしてきそうな銘柄ですので、株価の底堅さも感じる銘柄です。


次にヒューマンテクノロジーズ(5621)。

ヒューマンテクノロジーズ(5621)のIPO新規上場情報

上場日の参考情報

・気配更新
上限値段:2,816円 気配更新:更新値幅62円、更新時間10分
下限値段:918円 気配更新:通常の更新値幅・更新時間(3分)

・注文受付価格の範囲 :420円~6,720円

それでは初値予想です(公募価格:1,224円)

1,200円(公募比: -24円/-2.0%)
読者予想平均値:1,261円 | 中央値:1,210円 | 補正値:1,261円

主幹事の引受価格:1,126.80円

こちらは直前予想は公募割れ予想としました。微割れということで1,200円としています。こちらは仮条件の上限から20%UPの公開価格1,224円で決定しています。私のBB時の予想としては、だいたい微増程度になりそうだという時は2割増しの数字で予想することが多く、第一弾の初値予想が1,224円でした。そしたら公開価格が引き上げられてびっくりです。正直、この制度要らないですよね。

ちょうど、ロココが公開価格を仮条件上限から20%引き上げて公募割れという前例を作ったところで、今回も元々微妙と思われていた銘柄が高く始まることから、軽微な公募割れぐらいでスタートするのが分かりやすくていいかなと思いました。IPO地合いがかなり弱く、初値買いが入りにくい状況、焦って買う必要はないと思われている節がありますので、ここも流れに乗って公募割れの危惧が実現化するのでは?と思っています。

一応、こちらはVCなどの影もなく、ストックオプション制度もありません。ただし、減益傾向で割高な内容と見られそうなので、やはりいきなり人気とは行きづらいでしょう。一昔前なら、あまり考えもせずにとりあえずB級評価で利益の幅は初値の出たとこ次第で楽しみ、なんてスペックしているのに、今のIPO地合いが残念です。


以上、明日上場予定の2銘柄の直前予想を更新しました。

2023年のIPOは前半は好調でしたが後半に入ってイグジット系IPOが尽く崩れ、期待のAI系などもそれほど伸びず、最近はDX系もそれほど期待できないと見透かされているような雰囲気です。全銘柄の結果が出てから年別のまとめをしたいと思いますが、勝率は随分と下がっています。

【IPO初値結果一覧表】騰落率、損益、その後の値動きなどチェックに

各銘柄のセカンダリー戦略も随時更新しますのでnoteの方をチェックしてみて下さい。

notekurosawa

セカンダリー戦略も人それぞれと思いますが、1つの考え方として見ておいても損のない内容が書けているとは思います。需要があるのかも考えつつとりあえずは続けていきたいと思います。