ピーヒュレク「旅行で来ているつもりはない。先週は戸惑う部分があったが今週は合わせる」

ピーヒュレクが日本での騎乗を目指した理由　待望の初勝利へ向けて修正「旅行で来ているつもりはないので」

短期免許で来日中のレネ・ピーヒュレク（独＝３６）が、１０日から美浦トレセンで調教騎乗を開始。１１日朝も次週のＧⅡアメリカＪＣＣ（２１日＝中山芝外２２００メートル）で新コンビを組むシルブロン（牡６・稲垣）の１週前追い切りに騎乗するなど精力的に汗を流した。

ピーヒュレクはシルブロンについて「（追い切りの）反応が良かった。トレーナーからは前走時に乗ったトム（マーカンド＝ＧⅡステイヤーズＳ７着）が〝距離が長いと飽きてしまう〟と言っていたと聞いたが、その通りだと思った。ペースがある程度流れてくれたほうが集中できそうなタイプ。先週から乗ったばかりで日本の（重賞）レベルというのが僕自身まだ分からない部分はあるけど、走りの感触としては重賞レベルだと思う」と話した。

その先週はエピファニー（牡５・宮田）に騎乗し１番人気に支持されたＧⅢ中山金杯（１１着）のほか、２着３回と悔しい思いをした。「日本の競馬の違いに戸惑う部分はあったが、今週はしっかり合わせていけると思う。旅行で来ているつもりはないので、勝利にこだわりたい」と意気込んだ。他方、美浦トレセンの印象については「〝アメージング〟のひと言に尽きる。サイズが大きいし、（調教で）渋滞するようなこともなく素晴らしいシステム」と感想を口にした。

日本へは、かつてジャパンＣでいずれもミナリクが騎乗したアイヴァンホウ（１４年＝６着）、イトウ（１５年＝１８着）の攻め馬担当として来日。「あの時の素晴らしい経験が日本（の競馬）で騎乗したいと思ったすべての始まり。凱旋門賞を勝つこと（２１年にトルカータータッソでＶ）も一つの夢でしたが、ブリーダーズカップやジャパンＣで騎乗することも同じ。今年、日本での騎乗がかなって感動しています」と目を輝かせた。

そのミナリクは２０年の落馬事故で騎手生命を絶たれ、昨年９月に４８歳の若さで亡くなった。「彼とも日本についてたくさんの話をしました。彼は日本をとても愛していました」と、亡き親友のためにも日本での活躍を誓った。なお、今週は中山で計１２鞍（土曜７鞍、日曜５鞍）に騎乗する。

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