2024年2月IPO4件目の登場です。2月28日上場は2月の最終日に感じますが、今年は閏年で2月29日があります。今年は4年に1回しかない日にちを狙って上場する企業も出てくるでしょうか?振り返ると2008年にセブン銀行と博展が2月29日に上場して以来、16年も空いています。まさかのリーマン・ショック前に遡ることになりますね。当時もサイト運営をしてIPOを見ていたので記憶が残っています。

Cocolive(137A)のIPO新規上場情報

不動産業界向けのマーケティングツールを提供しています。2017年に会社設立から7年での上場ですので、かなりの成長力ですね。さすが不動産系の事業は儲けのポイントがありそうです。

想定価格は1,780円。主幹事はSMBC日興証券です。
吸収金額が想定価格ベースで12.5億円で、東証グロース上場の中型IPOです。

事業の中核をなすサービスが「KASIKA」という名前のマーケティングツールです。顧客管理、追客管理を行ってくれることで不動産関係の見込み客の属性であったり、セールスがしっかり行える仕組みがあります。不動産系のプラットフォームも市場規模が大きいですね。

目論見書の見出し部分はその「KASIKA(可視化)」の内容に多く触れられています

まずは消費者とのファーストタッチの部分です。見込み客となる消費者が不動産ポータルサイトなどから問い合わせると、データが取り込まれると同時に、ファーストタッチとして自動メール返信をするようです。なんだか、車買取とか引っ越し比較などでサイトに登録したら一斉に自動で電話かかってくるような手法に似ていますね。不動産も見込み客をしっかり管理・追客・適正マッチングが肝と言えますので技術でスムーズにしている部分は評価できそうです。

KASIKAは多くの機能が含まれていますが、しっかり管理を仕組み化して成果が高いのが特徴と言えるかも知れません。私も不動産購入時にいろいろとポータルサイトを見て回ったりしましたが、ポータルサイト側も見込み客を掴み取ることがかなり重要なのでしょう。SUUMOとかアンケートとかで高額ギフト券とか貰えたけど、相当な情報を取られていた気分です(笑)

不動産関連企業向けのSaaSビジネスになりますが、強みの一つが「いつでも解約可能なサービスにしている」という点でしょうか?こういった強気なサービス提供は自社のサービス内容が価格に見合ってないとなかなか出来ません。これにより導入の心理的ハードルが下がっていることで、まだまだDX化が進んでいない不動産業界に一役買っているようです。

気になる業績ですが、綺麗なJカーブが見られるぐらいの高成長ぶりですね。増収・増益で倍々レベルで伸びています。この後の成長ドライバがどの程度のものかは分かりませんが、導入企業をみていると大小様々な不動産関係が導入しています。それでもまだパイの見込みはありそうなので、今後の楽しみな企業と言えそうです。IPOスペックとして業績面で評価するなら文句なしですね。

SMBC日興証券から優良IPOの登場といったところでしょうか?これは是非とも欲しいですね。2024年のIPO戦線もSMBC日興証券は非常に重要な証券会社になりそうです。2月IPOでうまくいいスタートを切って行きたいところです。

幹事証券は4社で構成されていますが、SBI証券が入っていますね。ライバルの楽天証券、そして松井証券とネット申し込みできて比較的平等抽選の証券会社が多いです。是非とも当てたいところです。

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