金融庁から「IPO銘柄の初値操作」で業務停止命令、業務改善命令を出せれていたSBI証券から処分後初のIPOの登場です。処分と言っても1月の12日から18日と、ジョッキーの緩い騎乗停止並のものでしたが、とりあえずは禊は済んだとして受け入れられるでしょうか?やはりIPOはSBI証券主幹事銘柄は絶対に必要ですね。

ジンジブ(142A)のIPO新規上場情報

主に「高卒就職支援」を行っている会社です。サービス名として「ジョブドラフト」という名称で様々な高卒就職支援活動を行っています。リクルートとかマイナビなどに比べてこういった企業の方が新しいサービスに積極的に動く印象はありますね。

想定価格は1,590円。主幹事はSBI証券です。
吸収金額が想定価格ベースで6.39億円で、東証グロース上場の小型IPOです。

SBI証券の復帰戦IPOとしてはかなり初値に良スペックとなりそうな規模感・業種・業績ということになりそうですが、目論見書をざっと追ってみましょう。

まず大前提の社会情勢として、昨今の労働市場での若年層の人員不足は年々ひどくなっています。少子化で人口ピラミッドも歪な状態なので当然の状況ですが、上記グラフの高卒の求人倍率の推移を見るとかなり厳しい環境に見えます。逆に言うとジンジブのような企業の必要性が高まっており、IPOできるほど伸びている会社になります。

特に「高校新卒の就職市場で多いのが、ミスマッチによる離職問題」のようです。ジンジブではこの課題を解決すべく様々なサービスを揃えています。

まずメインとなるのが「ジョブドラフトNavi」です。これはマイナビなどと同じようなネットで企業情報などにアクセスできて、企業側も就労希望者にアクセスできる仕組みですが、文字情報だけでなく「会社の雰囲気」「1日の仕事の流れ」といった最初の就職時には文字だけでは伝わりにくい部分を動画などで詳しく紹介しているようです。

このジョブドラフトNaviと連携して「先生・学校向けの情報サービス」「いわゆる就職フェスのイベント実行」「適正検査アプリで適正チェックサポート」など多数のサービスを用意して、スムーズな新卒高校生の就職支援を行っています。

知見を活かして学校に「仕事・やりがいなど」をテーマにした授業もサービスとして行っているようです。昔に比べると学校で習うことが読み書き計算などだけではなく多様になってきているので、学校で対応できる先生はいないはずで、こういった企業からの派遣を利用するというのは今後も増えていきそうです。

会社の沿革をみると結構面白いです。ジンジブとしては2014年設立となっていますが、その前の事業は1998年からです。そこからの紆余曲折はかなりのもので、色々な多角経営から結局、一つの課題に絞っていくという会社の歴史を感じ取れます。

フリーペーパーの折込広告から初めて、紙からWebの時代でWebプロモーションに、携帯電話の広告代理店で拡大。その後、人材紹介会社を始めましたが、当初は高校生だけでなく転職支援など複数の事業展開でした。途中、衣服小売店にも手を出していますね。

現在は高校生向けに特化したサービスにすることで、社会への影響力があると意識して会社としてのモチベーションなどに繋がり、完全に特化型で勝負しています。さすがに上場後に別の事業に手を出すことは少ないんじゃないか?というぐらい上場前に色々やってる感がありますね。

業績です。直近では売上・利益ともに綺麗な高成長をしておりIPOとしては人気が出そうです。グラフで気になるのは第7期の損失の大きさでしょうか?グラフ振り切ってませんか?のように見える状況です。第7期は2020年4月~2021年3月にあたりますが、ちょうど現在の体系の「高校生のための新卒支援事業」に集中するためグループ内再編の時期です。ここでうまく赤字を出して税務的な対応を取った感じがしますね。

ざっくりとですが、2024年のSBI証券主幹事第一号案件は普通に初値が上がりそうな良い内容のIPOですね。後は3月IPOのスケジュール次第ですが、積極的に狙いに来る人も多くなりそうです。IPOチャレンジポイントでの剛腕奪取も話題になるかも知れません。

ジンジブ(142A)のIPO新規上場情報

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