この記事を書いている時点では2024年3月25日の上場はこの「イシン」の単独上場の予定です。しかし一気に3月21日以降のIPO予定が騒がしくなっています。

イシン(143A)のIPO新規上場情報

自治体向けのマーケティング支援など、いわゆるコンサル系(ソリューション型)という見方になるでしょうか?メディアを起点に複数の領域に参入しているようです。

想定価格は1,080円。主幹事はみずほ証券です。
吸収金額が想定価格ベースで6.08億円で、東証グロース上場の小型IPOです。

社名が「イシン」ですが漢字で書くと「維新」のイシンですね。ホームページのドメインが「ishin1853」となっており、1853年といえば「嫌でござるよペリー来航」の年ですね。幕末の改革期のような企業を目指しているように見えます。社名変更前は「幕末」という会社名でした。

事業内容は基本的には色々なところでイノベーションを起こすソリューション事業です。もともとはメディアPR事業の単一セグメントでスタートしていましたが、そこから公民共創事業(自治体支援)、さらにグローバルイノベーション事業(日系大手の海外進出支援)と領域が広がっています。

セグメントの売上構成比が載っていますが、3つのセグメントがスタートした時期は違ってもうまく3等分するぐらい伸びているのが伺えますね。特に自治体向け支援が伸びたのでしょうか?どうしても地方の公務員体質では現状維持、事なかれ主義が横行して全く成長しないということが多いですので、こういった企業が切り込んでいってイノベーションを起こすというのはやりやすいのかも知れません。

まさに「維新」らしさが出ている事業です。

それぞれの事業の細かい内容も目論見書に載っていますが、見ながら解説しても意味はないのでパラッと目論見書を流し見するのが良さそうです。

ホームページの「ABOUT US」を見るとこの会社のポリシーなどが伺えます。挑戦と寛容を常に繰り返す企業であって、「7つの価値(全部漢字)」が書かれていますね。

その下に役員の写真が並んでいますがピシッとスーツで決めていて「イケイケ系(陽キャ・体育会系)」のイメージです。私はこういった気持ちの持ちようとか行動様式がどうも難しいタイプですので、一歩引いてこういう活動を見てしまいがちキャラなのですが、人の特性は様々です。

地方創生であったりグローバル進出を目指す上ではこういったチャレンジングでイケイケ精神の会社のサポートが必要と感じますね。

業績です。急成長とは言えないですが緩やかな成長は感じられるのではないでしょうか?コンサル系と見ると現状の成長力から想定価格を算出してそうなので、妥当な価格設定になっていそうです。

IPOスペックとしては小型・グロースで、業種・業績も問題ないとなれば、とりあえず初値プラスは大丈夫そうな雰囲気で、後は上場時の地合いや他のIPOとの兼ね合いで大きく初値はブレそうな印象ですね。小型でロックアップも固いため、密かに狙ってマネーゲームになりそうな雰囲気もあります。

第一印象では参加姿勢で問題ないIPOとして大丈夫ではないでしょうか?

イシン(143A)のIPO新規上場情報

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