2月20日に一度に6社が一気に新規承認となり大慌てで各銘柄の目論見書を見ながら第一印象を掲載しています。これで最後となるハッチ・ワークです。21日にも3社の新規承認が出て、いきなり超過密スケジュールとなっていることから、各銘柄への分析など集中力が下がるところですが、ここから3月末まで気を抜かずに行きたいですね。

ハッチ・ワーク(148A)のIPO新規上場情報

月極駐車場や貸し会議室の空き状況などを効率よく探し出すシステムのようです。ユーザー・オーナー・管理会社それぞれに使いやすいDX体験が魅力のようです。貸し会議室も似たような形で、使ってない時間帯など遊休部分を活用しようという流れですね。

想定価格は1,680円。主幹事はSMBC日興証券です。
吸収金額が想定価格ベースで5.85億円で、東証グロース上場の小型IPOです。

事業概要としては月極駐車場の管理系のサービスと会議室・レンタルオフィスサービスの2つ事業のセグメントになっています。いずれも効率よく管理して利用者数を増やす、遊休状態が出ないように活用するといった仕組みに強みです。

目論見書に月極イノベーション事業のアピールポイントが書かれているのですが、正直文字が多く何を言っているのか読み取りにくいのが見出しとしてはしんどい部分ですね。ビルディングイノベーション事業も基本的には駐車場スペースが、会議室スペース、レンタルオフィススペースに変わっただけで似たようなビジネスモデルとなっています。

ということで早速、業績を見ていきたいと思いますが売上はグロース企業らしくない横ばい状況。利益に関しては連続赤字を出していて3期連続赤字拡大、2023年12月期となる24期でも第3四半期で赤字状態です。正直なところこれで良く上場することになったなと思うので、3月の上場ラッシュ期に滑り込み上場感は否めないですね。

既存株主にはベンチャーキャピタルの保有も多く、どうも上場を急かされている感が否めないので上場ラッシュの中に入る小型IPOということで需給でIPOなら何でもOKという雰囲気かもしれませんが、やや注意を払って見ておきたいところでしょう。枚数が少ないのでそれでも需給面では良好とはされそうです。

SMBC日興証券は良くも悪くも注目IPOが多いというのが、私のいつも感じる印象ですがハッチ・ワークは特に業績面で気になる部分が多いので、BB前に情報や人気度を見てから態度を決めたほうが良いでしょう。

ハッチ・ワーク(148A)のIPO新規上場情報

初値予想もお願い致します。

IPO初値予想、読者予想の結果と投票所