40歳からの妊活。精子枯渇問題とその対処。熱と栄養

*妊活関係の露骨な表現が含まれますので苦手な方はここで閉じて下さい。

 

我が家は40歳を超えるくらいになってPuchi(パートナー)の意向で妊活が始まった。タイミング法に始まり体外受精(IVF)まで進み、これまでの成績は2度の妊娠、2度の流産(8週と10週)。現在は妊活3年目に突入し、流産の主な原因とされる染色体の異数性に対処するため、自費診療のPGT-A(着床前染色体診断)を伴う採卵を行っている。

 

高齢妊活では通常、卵子の老化がその障害となる事が多い。我が家もそうであったのだが、ここに来て突如、精子の問題まで出てきてしまった。

一体なぜなのか?

 

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 精子の検査結果 

以前通っていたクリニックと今のクリニックのデータが余りに違うので、今のクリニックのデータだけを比較してみた(全て院内採精)。

WHOの5%下限基準(2010)は、液量:1.5ml, 濃度:15×10^6/ml, 運動率:40%なので、運動する精子数の下限は、9×10^6個である。この数値を「1」とした場合、どの程度の運動精子が採れたのかをグラフ化した。

 

 

WHOの下限基準に対する獲得された運動精子数比率の推移

 

(元々少ないのに)今年になって更に急激に減っている!

この数でも顕微授精であれば問題ないのだが、可能であれば過去に妊娠まで漕ぎ着けた実績があり、直感的にも出来る限り自然に近いふりかけ法による受精をやりたいのだが、クリニックのふりかけ法の基準に満たなかった(一説によると卵子1個あたり1×10^5個の運動精子が必要とのことなので、数ではなく運動率の問題だったのかも?)。

 

なお、文献的には顕微授精の方が受精率が高い傾向があり、受精が成立した場合はダメージの少ないふりかけ法の方が胚盤胞形成率が高い傾向があるため、結果的にはどちらでも未受精卵子辺りの胚盤胞形成率は差がないとされている。但し、顕微授精の場合は発達障害などの先天異常が増加する可能性や、子は正常にみえても孫以降の世代に形態の先天異常が起きる可能性(但しマウスの場合)などが指摘されている。

 

 精子枯渇の原因と対策は? 

直ぐに思いつくのは加齢である。

仮に時間の流れが一定だとしても、生物の反応は往々にしてシグモイダルなので、ある時点でカチッとスイッチが入ったように突然反応(ここでは老化)することは有り得そうなものである。例えば男性にも40歳以降に更年期障害が起きる可能性があり、男性ホルモンが減少したり、やる気が無くなったりすることが知られている。

 

これであれば諦めて終わりに出来るのだが、実は精子検査の結果が極端に悪かった事はこれが初めてではなく、2度目(前のクリニック。記憶はあるが記録は紛失)であり、同様に冬であった。

 

しかしなぜ冬なのか?

一般に精子形成には寒い時期のほうが適しているとされ、冬の精子量や運動率がいいことが知られいる(日本人の場合はルーツが縄文系と弥生系で季節変動のサイクルが異なることも一部で指摘されている)。とは言え、季節による変動はせいぜい数割であり、10倍も異なった事の説明にはなり得ない様に思える。

 

 

もう一つは熱曝露の影響である。例えば、15分のサウナを週に2回、3ヶ月続けると精子量が半分程度まで減少するという報告や、週に5回、30分間入浴相当の熱曝露の停止で運動精子数が5倍になったとの報告がある。この様な熱曝露の方が季節性の変動よりも遥かに影響が大きく、極端な悪化の理由として納得し易い。

 

このため、精子検査の結果が極端に悪かった前回は、頻回にしていた入浴の影響ではないかと考え、それ以降はほとんどシャワーで済ますようにしていたので、今回は入浴の影響とは考えられない。

 

しかし、思い起こしてみると自室の椅子に座っている間、特に冬はよく犬を膝に抱っこしているし、そう言えばお尻には常にホットカーペットを敷いているので、そこまで高温ではないとは言え、1日に最低でも8時間以上は熱曝露をしている状態であったと言えるのかも知れない。熱暴露していた時間が遥かに長い分、より高温な入浴などよりも大きな影響が出た可能性が無いとはいい切れない。低温ヤケド的なイメージ?

 

結果、わんこの抱っこ&ホットカーペット禁止へ!(泣)

寒くてもなるべくエアコンか、ファンヒーターを使うことにした。

 

 

Bing AIが生成した膝に抱かれる白いトイプードルの絵。こんな幸せを放棄してまで必要か?ちらっ

 

また、60g/日以上のナッツを3ヶ月以上食べると運動率など(濃度以外)の精子パラメーターが優位に改善するらしいのでこれも試すことにした。

この手の話は基本眉唾だが、この論文はメタ解析(複数の論文の再解析結果)なのである程度は信頼できるものと考えられる。但し、ナッツに豊富に含まれるオメガ3脂肪酸、食物繊維、ビタミンE、ミネラル(セレン)、ポリフェノールなどのどの成分に効果があるのかは不明。

 

 

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精子は精巣の精細管で72日間かけて作られ、精巣上体を約2~12日かけて通過し、精管へと運ばれるとのこと(合計74~84日)。よって、これらの対策の効果が出るには3ヶ月程度はかかると考えられる。

あれっ、それまでは妊活お休みかにゃ? ❤

 

 

(つづく・・・)

 

 

== 24.4.16追記 原因判明!熱源には気をつけて ==

40歳からの妊活。精子枯渇の驚きの原因が判明!

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