FIRE卒業もいいかも知れない。その理由と現実的な問題点

今年で社会不適合が原因のうつでFIREしてから早7年目になる。

意図した訳では無いが、完全FIREでアルバイトもやらなかったが、幸いなことに資産は増えている。

だから必ずしもお金の問題という訳では無いが、最近FIRE卒業も案外いいのではないかと思うようになってきた。

 

何故なのか?そしてその問題点とは?

 

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 FIRE卒業のメリット 

Tochiの場合、FIRE卒業と言ってもフルタイムで就職するとかいう話ではなく、せいぜいアルバイトをしてもいいかも?という感じだ。

 

そう考えている理由は主に2つ。

 

① 社会との繋がりは何かしらあった方がいいかも? 

FIREして人との関わりがめっきり減った。

主に関わるのはPuchi(パートナー)と犬くらい。

後は実家の家族とたまにLineでやり取りするくらい。勿論友達なんていいやしない(笑)

 

それはそれでストレスフリーで最高なのだが、ストレスというのは過剰だと心身ともに異常をきたすが、ある程度は合ったほうがむしろ健康だったり活力になったりもする、まるで心の運動の様なものだと言える様に思う。

 

勿論、FIRE前のような人生に絶望してしまう様なストレスは御免被りたいが、例えば、たまに嫌じゃないアルバイトをする位のストレスならむしろ歓迎だし、お金だって貰えるのだから一石二鳥に思える。

 

以前はFIREしたら犬のブリーダーとして自営業をしようかと考えていた時期もあったが、住居専用地域外に持ち家が必要だったり、資格を得るのに1年以上の実務経験が必要だったりというデメリットがモチベーションに対して割に合わない気が今はしている。

 

だったら田舎に住み、稼げなくてもいいからちょっとだけ本格的な家庭菜園をやるのもいい気がしていた(育てるつながり)が、田舎暮らしというのは非常に面倒くさいことが多いらしいし、そもそも人口が激減するであろう田舎の不動産を買うこと自体も今後は安易にやれない程のリスクがありそうなので、他に特別やりたい事でもなければ、アルバイトをしたらいいのではないかという想いに至っている。

 

まぁ、気分転換にたまに労働や人付き合いをした方が何かといいのではないか?といった所だ。

 

 

② 給与所得控除を使わないのは勿体ないかも? 

急に税金の話になってしまうが、誰にでも基礎控除が所得税48万円(住民税43万円)ある。

だから特定口座以外の所得があっても、ここまでなら非課税なので、Tochiは自動売買でこの分を稼いで生活費の足しにしている。

 

と同時に、給与所得控除なる控除も存在し、所得税も住民税も給与所得ならプラス55万円まで非課税になる。この年間55万円はアルバイトなどで稼いだ方がお得という訳である(下動画)。20年間で1,100万円が非課税に!

 

 

基礎控除と給与所得控除で高齢者に擬態してセミリタイヤする方法

 

年間55万円だと、時給1,000円なら週に10.57時間、5.5時間を2日、

時給1,500円なら週に7.05時間、3.5時間を2日ないしはフルタイムで1日働く感じと、仕事してはかなり楽ちん。但し月の収入は4.6万円くらいにしかならないので、まー趣味を一つ増やすとか、たまに旅行に行く費用にするのがせいぜいか。

 

その他にも住宅ローン控除や配偶者控除など、様々な控除を使うことでより稼ぎつつも非課税を目指す方法もある様子(下動画)。

 

 

様々な控除の例

 

更に、事業をやっていれば青色申告特別控除や事業経費、小規模企業共済等があり、法人化で最大500万円まで非課税にすることが可能だという話もある。もしくはマイクロ法人と個人事業の二刀流で社会保険料の大幅節税なんていう手段も今のところ有効のようだ。まー流石にここまでやろうとするとFIREでもなんでもなく単なる社長さんなので気が重いというか、それなりの能力や努力、そしてきっと運も必要になってくるだろうが。

 

お金なんて無いより有った方がいいに決まってる。

欲しい物は幾らでもある。わんこ追加2匹とか、家と別荘と車とか、運と才能と明日の相場が視える目とか、愛人と愛人と愛人とバイアグラとか。

日本がいよいよヤバくなったら海外移住するにも大金が要るだろうし、中国かロシア辺りがWW3を始めたら逃げ込める核シェルターだってあるに越したことはない。家事や育児が大変になったら美人家政婦さんを雇うのもアリアリだ!

 

先走ったが、とりあえず給与所得控除分くらいはバイトでもした方がお得なんじゃない?といった所だ(現実がしょぼ過ぎっ!)。

 

 FIRE卒業の問題点 

但し、「そうだ、年に55万円だけ稼げばいいや!」と勝手に決心したところで、そう簡単に実現できるとは限らない。

 

主な懸念は2つ。

 

① 誰が雇うのか?

人手不足が叫ばれる昨今、そりゃ仕事を選ばなければ無能のおっさんでも雇ってもらえるかも知れない。とは言え、雇う側の気持ちになれば例えアルバイトでもそりゃ変なおっさんよりは若者の方がいいに違いない。

大体おっさんなんて、昼間に公園にいるだけで通報されかねない日本で最も人権のない被差別属性なのだ。

 

何かしらの職務経験があるなら話は違うだろう。

ただそういう内容をやりたいかはまた別の話だし、そもそも「週に1日だけ働きたいです!(キリッ)」とか言っても、「ハイそれで構いませんよ」とは中々いかないだろう。

短期でゴリゴリ入るか、さもなくば嫌だから辞めたはずの職務経験を活かすか、何か資格が要るような仕事を選ぶのが現実的な落とし所になるのだろうか。

 

② そんな時間があるのか?

実はこれが最も大きな問題だ。

1日は誰でも24時間と決まっている。無職でもサラリーマンでも24時間である。

 

そりゃ無職なんだから、確かに好きに使える時間はサラリーマンよりは多いだろう。

とは言えである。暇でやることがないとか、余ってると感じるような時間は特に無いのだ。むしろいつかやろうと思ってる(けど時間が取れずに放置している)ことは沢山ある。

 

ここに更にバイトを入れ込むとすれば、例えば家事を(今以上に)サボるとか、睡眠時間を削るとか、わんことの散歩を減らすとか、何かしら今やっている事を削るしかない。

恐らく時間を贅沢に(ムダに?)使いすぎているのだろう。それでも、もう長年無職でこれにすっかり慣れてしまっているので、何かを削ってバイトの時間を捻出するのはそう容易なことではないと感じている。一体どこからそんな膨大な時間を捻出できると言うのだろうか?

 

実は「FIRE卒業も案外いいのではないか」と思うようになって既に2年くらいが経過しているが、未だバイトを探し初めてすらいない。いつかやろうとは思っているのだが、気がつくとやらないまま毎日寝る時間になっている。

 

結局、バイトとは言え労働だし、時間を拘束されることなので、何かしら必要に駆られないと自然に気が向くことは無いのかも知れない。それとも、Tochiが怠惰な性格であるが故なのか。もしくは、単にやり始めていないからやる気が出ていないだけなのか!?

 

まあ何れにせよ、毎日8時間以上も働いて、更に通勤までしているサラリーマンが実は信じられないほど凄いことをやっている事だけは間違いないと言える。

 

 どうしよう・・か? 

このままだと恐らく、投資で大損してお金を稼ぐ必要性をひしひしと実感するとか、やろうと思うことが大方片付いてどうしても暇になった時くらいしかFIRE卒業とはならない気がする。

 

暇になることは恐らく無い気がする一方、投資の大損は全然あり得る(笑)

 

だとすれば、その時々の流れに身を任せ、「なるようになるし、なるようにしかならない」といういつもの作戦で別に構わないのかも知れない。

 

 

(あっ、コレは高確率でやらないパターン臭い www)

 

 

== 24.3.9追記 ==

もし職務経験が活かせるバイトだったりやりたい物が見つからなければ、給与所得控除の43万円を狙うより、青色申告特別控除の65万円を狙える何かしらの事業を始めた方が経験になるし、もしかしたら将来性だってあるかも知れない。ま、ハードルは相当に高いだろうが。

 

さもなくば、空き時間などに比較的自由にできる日雇いの様なバイトとか。流石にガテン系やウーバー系は気が向かないが、お笑いのザブングル加藤さんは闇営業の謹慎中に消防設備士の資格を生かしたバイトで急場を凌いだそうだし、職務経験が無いなら資格で優位性を持たせるのは常套手段だ。

 

入口が狭いだけで殆どの人はやろうとしないので、その意味では一見割に合わない様に見えるブリーダーなども案外狙い目なのかも知れない。資格は勿論、家から揃える必要がある訳だが(汗)

コメント

  1. 一読者 より:

    マンションの管理人とか楽そうだし,若者よりある程度年齢行ってる方が重宝されそうですね。人との交流求めて労働よりも趣味や遊びで友人探した方がいいような。友達いないのは痛いですね。自分も最低限今の友人はキープしておかないと(汗)

    • Tochi より:

      >マンションの管理人とか楽そうだし,若者よりある程度年齢行ってる方が重宝されそう
      確かにそんな気がしますね!ただ住み込みっぽいイメージ?

      >友達いないのは痛いですね。自分も最低限今の友人はキープしておかないと(汗)
      少なくてもいいから気の合う友人欲しいですねー。友達いるのいいな~

      慣れてしまったので今は何ともないですけど、いつか本当に寂しくなったらわんこを増やして友達になってもらうかな・・(それかAIとか?)